感情は選べない
『感情』というのは、意思とは関係なく涌いてくるものです。
ポジティブな感情もあるし、ネガティブな感情もあります。
それでいいんです。当たり前です。
「ああ、相手の言葉で悲しくなってるな」
「今、孤独を感じて辛いな」
「あの人に怒りを感じてるな」
「分かってもらえなくて寂しいんだな」
「今、猛烈に腹が立ってる!」
そんなふうに、ただ受けとめるだけでいいんです。
なのに、私たちがやりがちなのは、
「そんなこと感じちゃいけない!」
「人を嫌うというのは、人としていかがなものか?」
「大人がそんなこと思うべきではない」
「私って子どもっぽいんだ…」
「怒りを感じるのは未熟だからだ」
などと、自分を責めることです。
私たちは『自分を責めれば良い人になれる』と、どこかで刷り込まれています。
もしそれが本当ならば、今、世の中には善人しか存在しないはずです。
あなたもとっくの昔に善人に生まれ変わっているはずです。
どんな感情も受け入れてみる
でも、今、自分のことを『善人』だと思えないなら、試してみてください。
どんな感情にも『YES』と言うことを。
怒りも、悲しみも、妬み、嫉み、恨み、悔しさ、寂しさ、すべてに「はい、あります!」と、言ってみてください。
例えば、「私はあの人を妬んでいる」と、言ってみるのです。
どんな感じがしますか?
では、逆の言葉も言ってみましょう。
「私はあの人を妬んでなんかいない」と言ってみてください。
どんな感じですか?
後者の方が苦しいはずです。
自分に嘘をつくことになるからです。
自分に嘘をつくと、自分が嫌いになります。
人間であるからには、人を妬むこともあります。
うらやましくて、苦しくて、そんな自分が情けなくて、眠れない日があってもいいんです。
でも、ほとんどの人は、妬んでいるからといって、その相手を陥れたり、傷つけたりはしないと思います。
そんなあなたはちゃんと『善い人』なんですよ。
自分に正直になると、自分を好きになれる
自分の『感情』にイエスと言う。
それは自分に正直になることです。
正直さは、あなたを救います。
「そうだ、私はあの人を妬んでいる…」
そう認めたときに、心がふっと軽くなります。
自分自身の正直さに、愛おしさが涌いてくるはずです。
どんな感情にも『YES』と言ってみてください。