「限界」を受け入れることが、自分を越えていくこと

限界は自己ベスト!?

file6731246658341「限界」という言葉は、なんとなくネガティブに聞こえるかもしれません。でも「自分の限界を知る」ことがいかに大切かがわかるでしょうか?

「今の自分の限界がわかる」というのは、「今の自分は精一杯やっている」と認めることです。しかし、この「限界」の意味を誤解して、自分を苦しめている人が多いのです。多くの苦しんでいる人は、「自分はまだ出来るはずだ」「まだ全力を出していない」つまり「自分はまだ限界に来ていない!」と頑張って、自分をどんどん追いつめてしまっているようです。

例えば、今ウツ状態でとても辛い人が、「私はダメなんです。朝は起きられないんです。夜も眠れません。食欲がありません。人に会うことも、会話するのも、出掛けることも怖いんです。全然前向きに行動できません」と、訴えてこられます。でも今現在ウツであるなら、それはその人の精一杯なわけです。

これだけしんどい状態で、生きていてくれただけでも大変なことです。

それが『現在地』、つまり『今の限界』であり、『限界』と言うのは、実は現時点でのベストな状態です。

(びっくりしましたか?)

限界は自己ベスト!?

13900882493gq54例えば、ある陸上選手の100メートルのベストタイムが10秒だとします。だからと言って、毎回10秒で走れる訳ではありませんよね? けれども、アスリートは自分の限界を0.01秒でも縮めようとトレーニングし続けます。『自己ベスト更新』とは、『自分の(今の)限界を超えること』です。それはカンタンじゃないわけです。ものすごく大変なことです。

今、辛い状態にいる人は、「今はこれが私のベストのパフォーマンスなんだ」と、一旦受け入れてみて欲しいのです。「以前は難なく出来たことが、今は出来ない」と認めるのは、とても辛いことでしょう。「“こうありたい”という理想の自分像ではない」と認めるのは、とても辛いことでしょう。

でも、そのスタンスでは、『出来て当たり前、出来なければ失格』ですね。出来ない自分に「私はダメだ」と、言い続けることになります。「お前はダメだ」「お前はダメだ」と言われて、やる気が出る人はいません。モチベーションアップどころか、ますます落ち込み、力を失ってしまいます。

今の自分には、『今、出来てないこと全部』が未踏の領域です。今の自己ベストを超えようとする、ものすごいチャレンジなんです。

14258416541vzu9だから、昨日の自分よりちょっとでも何か出来たなら、それは『自己ベスト更新!』の、瞬間。赤ん坊が初めて立ち上がった時のように、心から喜びましょう。それを誰かと一緒に喜んでもらえると、実感が涌いてきます。カウンセラーの仕事は、あなたの自己ベスト更新を、共に飛び上がって喜ぶこと…、と言ってもいいかもしれません。

『自己ベスト』が更新された瞬間、あなたは自分の限界を超えて、成長したということです。あなたは過去の自分に戻っているのではなく、新しい自分として成長しているところなのです。そしてそこが新たな限界であり、自己ベストです。

どんなときも『過去の自分』や『理想の自分』と比べずに、『今の自分』を超えて成長することを目指していくと、いつの日か、『過去の自分』より大きくなり、『理想の自分』以上に成長している自分に気付く日が来ます。辛さというのは、あなたは今以上に成長し、幸せに生きられるようにと、現れてくるものなのです。

だから、自分に対しても、人に対しても、『限界は常に自己ベストであり、それは常に更新される可能性を秘めている』ということを、どうぞ信頼してください!!