OHカード体験ワークショップ@大宮 埼玉県立がんセンター

ホスピタルストリート去る2014年3月24日、埼玉県立がんセンターにお招きいただきました。
そのときのOHカード体験ワークショップの様子を、ご報告いたします。

当日は終末医療(ターミナルケア)病棟を中心に、医師・看護師の方9名にご参加いただきました。

この病院は昨年秋に完成したばかりでピカピカです。
ここは『ホスピタルストリート』と呼ばれるロビー。
受付・コンビニ・カフェやレストラン・ATMが並び、ちょっとした街のようです。
ドラマの撮影などにもよく使われているそうで、先日は藤原紀香がロケに来ていたとか…。
写真は院内を案内してもらう時に、白衣を着せられたワタシです(笑)。

体験会02ご参加いただいたのは、主にターミナルケア病棟のスタッフさんでした。患者さんや家族の話を聞くのは毎日こと…、一般の方よりも傾聴にはきっと慣れていらっしゃるはず…。

ところがスタートして気付いたのは、実は「自分が話す」ことには慣れていないようだ、ということです。「こんなことを話してもいいのかな?」「皆にどう思われるだろう?」と、皆さん本当に恐る恐る…、という感じで空気が張りつめていました。

医療の現場にいる彼らには、『間違いは許されない』という強い意識があるようです。人命を預かる立場なのですから、当然といえるのかもしれません。でもここはOHカードの場。

「人の話を最後まで聞く」「解釈をしない」「異議を唱えない」「パスしていい」「良い悪いとジャッジされない」そんなOHカードのエチケットが、ここにいる皆を守っています。
それはある意味、非日常の世界ですが、限りなく優しい安全な場なのです。それを少しずつ体感していただけたようです。

戸惑っていた皆さんも、ワークが進むにつれリラックスし、「話したい!」という気持ちが出てきたのでしょう
自分のことを語るのは、実は人間にとってかなりの快感です。

がんセンターいつもは聞き役に徹する医療・看護職の皆さんにも、その気持ちよさを感じていただけたと思います。

「自分でも思ってもいなかった自分に気付きました」と、師長さんからご感想をいただき、2時間のワークを無事に終了することができました。

お招きいただきましたKドクター、参加者の皆さん、ありがとうございました。