「心のカラクリ」を学ぶ

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「カウンセラーになりたい」方へ

「あなたのようなカウンセラーになるには、どうしたらいいのですか?」というお問合せを度々いただきます。私はまずその方にお伺いします。「あなたは心理カウンセリングを受けたことはありますか?」すると、その答えはいつも「NO」なのです。そこで私は「まず、あなたがとことんカウンセリングを受けてみてください」とお伝えします。しかしその後、その方から連絡が来ることはまずありません・・・。

ところで、ラーメンを食べたことのない人が作るラーメンを、あなたはお金を払ってまで食べたいでしょうか?「ラーメンは食べたことないですが、ラーメン屋になりたいんです」という人を弟子に取るオーナーなど存在するでしょうか?

ラーメン屋を目指すのは、きっと「ラーメンが好きで好きで・・・、それなしには生きていけません!という人」だと思います。私は「カウンセリングで生き返らせてもらって、それなしにはこの人生はありません!」という自分が求めるようなカウンセラーになろう!と10年前に決めて、今があります。

私はクライアント体験を経てから、いくつかのカウンセラー養成講座を受講してきましたが、その時にいちばん驚いたのは、実際にカウンセリングを受けた経験のある人は非常に少なく、講座によってはゼロだったことです。

はっきり言ってしまえば、「自分はラーメンを食べようと思わないけど、人には自分の作ったラーメンを食べさせたい」という人ばかりなのです。そういう人はラーメンが好きなのではなく、そこに何か別の目的があって、その手段がラーメン屋だ、ということです。

そこの動機をしっかりと見ていかなければ、仮に本当にラーメン屋(カウンセラー)になった時に、「こんなはずではなかった」と後悔するかもしれません。そんな自分自身をしっかり見据える機会としても、心理カウンセリングを受ける価値は大いにあると思います。

カウンセラーへの道の第一段階は、とにかく自分を救うこと

カウンセリングセッションを実際に受けること以上に、カウンセリングの神髄を学べる機会はありません。もちろん知識は必要ですが、頭に詰め込まれた知識だけでは、生のクライアントさんには太刀打ちできません。マニュアルやロールプレイ通りになんて進みませんから。実際「某カウンセラー養成講座を卒業したのですが、自信がありません」と相談に来られる方もいるくらいです。

カウンセラーを志す方、「人を救いたい」と思う方が向き合わなければならないのは、実は「救われたい」自分自身です。「救われたい」と「救いたい」はコインの裏表の様なもの。つまり、「救われたい」自分自身を他者に投影している可能性があるということ。それに気付いているならまだいいのですが、無自覚だったり「そんな思いはない!」と自分を騙していたりするとやっかいです。カウンセリングの現場で、クライアントさんに自分の未解決の問題を見てしまい、冷静さを失うこともあるからです。

カウンセラーを志すなら、心理カウンセリングで「救われた!」という体験を、まず“自分が”味わって下さい。自身のクライアント体験を抜きにして、将来目の前のクライアントさんの気持ちに共感することは不可能です。自分の感じていた苦しみや痛み、それをカウンセラーがどのように受け止め、導いてくれたか。暗闇の中に小さな小さな希望の光が見えてきたときの例えようのない喜び。共に喜び、あるときは一緒に泣いてくれる存在がいる、という心強さ。

それを、味わったことがあるかどうか? 私が思うカウンセラーの資質はこれに尽きます。ラーメンを食べて感動したことのない人には、人を感動させるラーメンは作れない、と思うのです。

カウンセラーを目指す方は、とにかくカウンセリングを受けてみることです。はっきり言って、心理本を100冊読んでも自信はつきません。「百聞は一見にしかず」です。まずは自分がカウンセリングを受けること。もちろんカウンセラー本人や手法との相性はあると思います。ラーメンと同じです。自分が「これだ!」と思うカウンセラーを見つけて、とことんカウンセリングを受けてみて下さい。そうしたら「どんなカウンセラーになるのか、それには何が必要か?」ということが、自分で分るはずです。

いちばんの実習はカウンセリングセッションの現場

心理カウンセリングの現場は、いつでも真剣勝負です。カウンセラーは自分の持てる力を出し惜しみすることなく、全力でクライアント様に向き合います。その方の人生に関わっているのですから、そうでなければウソだと思います。つまり、カウンセリングセッションは、そのカウンセラーの技術をそのまま見ることが出来る場と言ってもいいでしょう。

ライトハウスのカウンセリングをある程度受けた方は、その時点でもうプチカウンセラーと言ってもいいほどの自己・他者理解が身に付いています(自慢です!)。「自分自身にとことん向き合った」という自信が滲み出ています。また、傾聴の姿勢や質問の仕方などは、私のスキルをほぼ習得されてしまうので、ほとんど私にそっくりだったりします(笑)。

長い人生の中のある時期、とことん自分自身と向き合うこと。そのきっかけは辛い出来事だったかもしれませんが、カウンセリングを卒業されたクライアントさんは誰もが「(カウンセリング前より)私は間違いなく幸せになれました」と言われます。そしてその方が今いる場所(家庭や職場)で、周囲を照らす灯台のような存在になっていくのも当然のことでしょう。そのような方はもう、立派な「ライトキーパー(灯台守)」です。ライトキーパーの仕事はまず自分の灯台を守ること。それが出来て初めて、他者を救うことも可能になるのです。